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THE SPECTACLE/ザ スペクタクル

「THE SPECTACLE(ザ・スペクタクル)」はジェイ・オーウェンス氏により立ち上げられたヴィンテージフレームを専門とするアイウェアブランド。

 

ジェイ・オーウェンス氏はアンティークが好きな父親の影響で、若い頃から骨董店で購入したアンティークフレームを愛用していました。それを見た周りの友人たちからそれが欲しいと頼まれ、それがどんどん人伝いに広がっていきます。ちょうどアメリカ一周旅行を計画していた彼は旅費を捻出するためにアンティークフレームのレストアと販売を行うようになりました。さらに旅先でアンティークフレームを仕入れ、それをまたレストアして販売、お金が貯まれば次の目的地へ・・・

そのサイクルの中で滞在中のコロラドにて15本の高価なアンティークフレームが完売し、さらにNYからもそういった需要があることを聞き、今行っていることを本格的に仕事にすることを考えました。「THE SPECTACLE」が誕生した瞬間です。

 

ヴィンテージフレームなのにブランドというには訳があります。通常のヴィンテージフレームは1点モノであり、仕入れて売って終わり、修理もできない、というのが通例です。しかし、氏の打ち出したシステムはその通例を変革しました。すなわち、ヴィンテージフレームのすべてのパーツ在庫を安定的に揃えて、現行品のようなアフターサービスを受けられるようにしたのです。全米から集めたフレームやパーツはレストアされ、メーカーや年代別に細かく分類されます。また、パーツ集めの過程で揃ったカタログやパーツリストはそのシステムをより盤石なものとします。万が一壊してしまったとしても、パーツ交換が可能なシステムを考え出したのです。

すべてのフレームにはギャランティカードがつけられ、ナンバーも割り当てられます。つまりそのナンバーをたどればどんなパーツを使っているかが、ブランド側が把握しているのです。そのため、迅速な修理対応が可能になっています。

様々な年代のフレームが「THE SPECTACLE」にはありますが、特に貴重なものが1930年代のもの。世界大恐慌後に仕事を失った宝飾職人が眼鏡業界に流れてきたため、フレームの彫金により細かに施されるようになります。また、当時は金を多用したものには税制が優遇されたため、金張りのフレームも厚く張られています。また、当時のTART OPTICALやAMERICAN OPTICALの通常のアセテートより油分を多く含んだアメリカンザイルを用いたセルフレームなどもラインナップされており、バラエティに富んだコレクションになります。

TART OPTICAL ARNEL 1950~1970年代

AMERICAN OPTICAL 1950~1960年代

BAUSCH&LOMB OPTICAL 1942年製

AMERICAN OPTICAL 1938年製

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